参議院国家安全保障特別委員会質疑

放送日 2013年12月4日(水) 10:00~11:54
放送局 NHK総合大阪

番組概要

自由民主党 佐藤正久 (ニュース)
10:00~

野党議員が委員会の議事運営に対して抗議や野次を行う中、自由民主党の佐藤正久議員が質疑。佐藤議員はNSC設置法案と特定秘密保護法案は車の両輪のようなものであると話しながら、政府が恣意的に秘密を指定するのは問題であると話し、重層的な法案づくりを提案していると説明。有識者である第三者がどのように関与するのかということについて総理の見解を質した。これに対し安倍首相は、国民を守るために特定秘密を保護するルールを定め、厳正な運用を行っていきたいと答弁した。

佐藤議員は、米国の情報保全局のような監査機関を設置すると答弁した安倍首相に対し、具体的にいつごろまでに設置するのかと質疑。安倍首相はまずは法案の成功前に指定の解除を定めるルールを制定させると説明した。

佐藤議員は、NSCや特定機密保護法案を制定しても、現場の自衛官の即応体制がととのわなくては意味が無いと指摘。そのうえで、自衛官が即応体制を担保できるのかと質疑。これに対し安倍首相は野党の野次に対し、TV中継が入っているのにこのような野次を飛ばしているのでは、国民の知る権利を妨害していると厳しく批判した。

キーワード
NSC設置法案
特定秘密保護法案

民主党 福山哲郎 (ニュース)
10:14~

民主党の福山哲郎議員が質疑。冒頭、これまでの委員会政府与党による強引な運営を厳しく批判した。これに対し安倍首相は、委員会では丁寧な説明を行うことを心がけているが、野次でかき消されてしまうのは大変残念であると答弁した。また、福山議員が今国会内で成立させるために強行採決に踏み切るのかと質疑したのに対し、安倍首相は丁寧な議論をして冷静に議論を深めていってもらいたいと答弁した。また福山議員が中央公聴会を突然設定されたことについて、こんなことは前代未聞であると批判し、断固抗議すると話した。

福山議員が森雅子大臣に対し、特定秘密保護法案の所管大臣は誰かを質疑。森大臣は成立・施行までは自分が担当大臣になっているが施行後は誰が担当するかは決まっていないと答弁した。福山議員は、施行後の責任者がいない法律なんてありえないと批判した。また、現在審議している修正案について森大臣は所管する権限がないと指摘し、全くナンセンスであると批判した。

福山議員は、これまで森大臣は特別管理秘密の管理は各省庁ばらばらで統一されたルールがないと答弁していたが、調べるときちんと統一されたルールがすでに立法されており、森大臣の答弁は虚偽であると指摘。これに対し森大臣は、たしかに特別管理秘密の管理は法律で決められているが、各省庁ごとにバラバラのルールが存在するので、統一しようとしているのであると答弁した。また安倍首相は福山議員に対し、逐条疑問については事前に通告してほしいと答弁した。また行政側が報道に配慮するということはどういうことなのかと質疑したのに対し、森大臣は特定秘密を守ることと知る権利はともに国民を守ることにつながると答弁した。

福山議員は、礒崎陽輔総理補佐官がツイッターで、特定秘密保護法案を廃案にしなければいけないと発言したキャスターに対し、報道の中立性を犯せば放送法違反だとツイートしたことについて、このようなことを発言したが報道側は間違いなく萎縮してしまうのではないかと指摘。これに対し 安倍首相は基本的には報道は独立性を持って批判すべきなのは当然のことであると答弁した。また、現行規定されている特別管理秘密の9割は衛星写真であると話し、このようなものが報道されれば我が国の安全保障に大きな打撃を受けるのだから、それに加担してはいけないよというのが特定秘密保護法案の趣旨であると答弁した。これに対し福山議員は、先日森大臣は特定秘密の範囲は過去に訴求すると答弁したことに触れ、漏れることが問題ではなく、隠すことが問題なのだと批判した。

キーワード
特定秘密保護法案
民主党
礒崎陽輔総理補佐官
ツイッター

公明党 石川博崇 (ニュース)
10:49~

公明党の石川博崇議員が質疑。今年1月のアルジェリア人質事件のような緊急事態が発生した時に他国からどのように情報を入手し、間違っても他国に流出させるわけにはいかないので、特定秘密の管理を行うためには必要な法案だが、残念ながら本法案に対する理解がまだ得られていないのではないかと話し、国民の懸念を取り除くためにどのような説明を行っていくのか首相に質した。これに対し安倍首相は海上保安庁の一色元保安官は、逆にルールがなかったことが問題だったと話していたということをあげ、今後はしっかりとしたルールを作ってその中で情報管理を行っていくと答弁した。

石川議員は、公明党が特定機密保護法案で修正したポイントをパネルで説明し、中心的な役割を果たした大口善徳議員に対し、修正点についての詳細な説明を求めた。これに対し大口議員は現行の法律では私企業の営業秘密の漏洩のほうが国家機密の漏洩よりも罪が重いというのは先進国の他の法律と比較してもバランスを欠くと説明した。そのうえで、国民の知る権利の明記や有識者会議の関与、特定秘密の機関の上限と閣議の議事録作成の義務付けについせい修正提案を行ったと答弁した。

キーワード
NSC設置法案
特定秘密保護法案
一色正春

みんなの党 小野次郎 (ニュース)
11:07~

みんなの党の小野次郎議員が質疑。機密保護の観点から法案の基本理念には賛同するが、議論を重ねるなかでまだ詰め切れていない部分が多いと指摘し、反対の声が強まる中で、それでも法案成立を急ぐ理由は何なのかと質疑。安倍首相は議論は深まっていると実感しており、議論の終局は皆さんで判断されることだと答弁した。これに対し小野議員は、この法案の成立を急ぐよりも1年前に党首討論の中で離された議員定数削減の方が優先されるべきではないかと質疑。これに対し安倍首相は、衆議院議長の直下で話し合うので、皆さんが議論をしていただければ迅速に成立するのではないかと話した。

小野議員は、特定秘密の悪用や乱用を禁止する罰則を規定しないのはバランスを書いているのではないかと指摘。これに対し森大臣は秘密指定の範囲を限定して列挙しているので、規定以外のものが指定できないように重層的なチェックを行っていると答弁した。また、小野議員は特定秘密の評価者についてプライバシーの調査を行うが、この乱用の禁止規定もないと指摘した。小野議員は、この法律を政府が出し直したり、さらなる大幅修正を行う予定はないのかと質疑、これに対し安倍首相は現在行っている修正協議を通じて第三者機関を設置できたではないかと答弁した。小野議員は審議打ち切りによる強行採決には応じられないといい、質問を終了した。

キーワード
特定秘密保護法案
議員定数削減

共産党 井上哲士 (ニュース)
11:23~

共産党の井上哲士議員が質疑。特定秘密保護法案について、映画監督やノーベル賞受賞者らが反対していると列挙し、国連人権高等弁務官も疑問を呈するようになったと指摘した。これに対し安倍首相は、PKO法案を審議した時も様々な意見があったが、結果としては日本は世界の平和と安全に貢献しており、あの時の反対は一体何だったのかと答弁した。これに対して井上議員はひどい答弁だと話し、過去日本政府がアメリカ政府とともに交わしたとされる密約について触れ、自民党政権が存在しないという文書が外務省が極秘文書として保管していたことについてどう思うかと質疑。これに対し安倍首相は、民主党政権時代の見解を踏襲しており、また、今回の法律によって機密文書のルールが規定されると答弁した。

井上哲士議員は、外務官僚が機密文書を公開してもよい政治家を選別していたという報道を紹介し、歴代政権が虚偽の答弁を行っていたと糾弾した。これに対し安倍首相は、当時から情報機密の管理ルールをしっかり定めておくべきだったと答弁した。これに対し井上議員は、外務省が独自に機密文書に指定すれば大臣の目に触れることなく管理できるという仕組みが特定秘密保護法案成立後も温存されていると指摘した。また井上議員は歴代自民党政権が国民を騙してきたのに、そんな政権のトップが秘密を管理すればとんでもない国になる、絶対に廃案にすべきだと主張した。

キーワード
特定秘密保護法案

日本維新の会 藤巻健史 (ニュース)
11:38~

日本維新の会の藤巻健史議員が質疑。特定秘密保護法案の附則9条で定めた第三者機関の設置について、具体的な議論を求めた。また法案に関する答弁を聞くと、首相による自己監査にあたるのではないかと質した。これに対して安倍首相は、機密情報をみせられるかどうかは情報の提供者の意志にもよると答弁し、公布後すみやかに設置する諮問機関について説明した。これに対し、藤巻議員は監査機関は総理の影響の及ばない全く独立した機関として設置すべきだと主張した。

キーワード
特定秘密保護法案

社会民主党 福島みずほ (ニュース)
11:49~

社会民主党の福島みずほ議員が質疑。特定秘密保護法案についてきょう突然公聴会が設定されたことについて、憲政史上初めての暴挙であると批判。また国連人権高等弁務官の批判に対しどのような認識をもっているか質した。安倍首相は恣意的な秘密指定が行われないよう重層的なチェック機能を有しているため、弁務官の懸念は全く当たらないと思うと答弁した。

キーワード
特定秘密保護法案
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