アスリートの魂 ともに闘う ボクシング 井上尚弥

アスリートの魂(アスリートのたましい)は、NHK総合テレビジョン→NHK BS1で放送されたスポーツドキュメンタリー番組。

出典:goo Wikipedia

放送日 2014年4月24日(木) 1:55~ 2:40
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
01:55~

2014年元日。プロボクサーの井上尚弥は大きな誓をたてた。「世界チャンピオンになるぞ」と語った。この3ヶ月後の4月6日、世界王者に挑戦。プロ最速の6戦目で世界チャンピオンにのぼりつめた。育て上げたのはプロボクサーの経験すらない父親。2人が追い求めたのはスピード、パワーで相手を凌駕する究極のボクシングだった。

ボクシング 井上尚弥 (バラエティ/情報)
01:58~

井上選手の1日は10キロのロードワークから始まる。弟の拓真選手もプロボクサー。走り終えた後には自宅の離れで、ここが幼いころからの練習場。井上選手を指導してきたのは父親の真吾さん。真吾さんのボクシング経験はアマチュアで2試合でプロの経験はない。塗装業を営む傍らトレーナーとしてつきっきりで指導してきた。井上選手は19歳でプロになり以来、世界チャンピオンを目指してきた。真吾さんは息子が自宅でのトレーニングができるよう、様々なメニューを考案してきた。中には車を押すトレーニングもあり、どこまで押せるが兄弟で競わせる。

夕方からは所属しているジムで練習。2年前の井上選手のプロになるのに合わせて真吾さんもトレーナーを志願し、ともにジムに入った。スパーリングが始まると母親の美穂さんがビデオに撮る。課題をあとで確認するためだという。信吾さんが最も嫌うのは、集中力を欠いたトレーニング。少しでも弱気を見せると厳しく指摘する。井上選手は父親について「褒めない。怖い存在ではない。練習の時に熱心なだけ。自分の中で一番のトレーナー。」と話す。

信吾さんは10代の時には、大きな目標が持てなかったという。転機は19歳の時で、美穂さんとの結婚だった。2年後に長男が誕生。息子には常に全力で向きあおうとしたという。井上選手が信吾さんのボクシングをする姿を見て「やりたい」と言い出したのは6歳の時。信吾さんは「遊びの感覚では教えてなかった」と話す。仕事の合間に基礎となるステップから1つ1つ技術を教えこんだ。12歳の時に大会に出場するようになると、井上選手はすぐに結果を出した。高校生では、史上初アマチュアタイトルの7冠を達成。プロとなっても勝ち上がっていった。

家族全員の夢は井上選手が世界チャンピオンになること。井上選手は「まだまだやれる。自分の中でやってるつもりだけど、まだ甘い部分がある。そこをもっと追い込めば、もっとよくなる。人生かけてやってる。失敗したら何も残らない」と話す。その言葉を聞いて信吾さんは「ボクシングで飯を食えるようになってくれたら最高」と語った。

世界戦を2ヶ月後に控え、対戦相手の分析が始まった。アドリアン・エルナンデス選手は王座を4度防衛している。チャンピオンは強打の持ち主で、相手のパンチをもらいながらも前に出てパワーでねじ伏せる。チャンピオン対策の練習が始まる。相手はチャンピオンと同じ、打ち合いを得意としている選手と練習をする。意識したのは常に足を動かして相手との距離をとること。そして、一瞬の隙で飛び込み、打つと素早く離れる。これは信吾さんと考えた作戦だった。また、チャンピオンが前に出てきた時の対策も練習していた。チャンピオンの武器は大ぶりのフック。このパンチが来たときは、カウンターを狙うという。

異変が起きたのは3月中旬。減量を前にスタミナをつけるための追い込みをする時期だが、井上選手はインフルエンザにかかり、40度近い熱が出ていた。井上選手は「自己意識がなりなかった」と話す。大事な時期を棒に振るってしまった。翌朝、微熱が続いていたが、走ると言い出した。しかし、走りだしてすぐにあいにくの雨。ロードワークは中断せざるを得なかった。

そのころ信吾さんはスーパーで、栄養のありそうな食材を買い込んでいた。普段は料理をしない信吾さんが台所に立ち、料理を作る。信吾さんは「なってしまったのはしょうがない。悪く考えないで、ちょっとくらい休養をとるくらいの気持ち」と話す。

ジムでの練習を再開したのは1週間後。試合まであと3週間となり、ここからさらに大きな壁がまっている。サウナスーツを着て現れた井上選手。過酷な減量が始まる。3週間で約10キロ落とさなければならない。インフルエンザで弱った体と、過酷な減量。練習の途中で座り込み、足を気にする事が増えてきた。極度の水分不足で筋肉が悲鳴をあげていた。

うがいをして喉の渇きをごまかす。1日200グラムの水分しかとれない日もあった。井上選手は「急に寒くなることもある」と話す。信吾さんは減量期間中には息子の前で食事をしないよう心がけている。井上選手は「家族がこれだけ頑張ってくれているから、自分もそれ以上頑張らなきゃいけない。家族の夢を背負ってると自分は思っている。恩返しをしたい」と話す。地元では壮行会も行われた。

4月6日、決戦の日。序盤、井上選手は作戦通りの動きでチャンピオンを圧倒する。練習通りのカウンターも決まった。井上選手が主導権を握っていた。しかし、4ラウンド終了後に思わぬ試練がまっていた。

左足が痙攣していた。信吾さんは「これもつのかってすごい心配になった」と話す。5ラウンドが始まり、流れが変わった。井上選手の足が動かない。6ラウンドもまったく距離がとれず、チャンピオン得意のフックが決まる。信吾さんは「勝負出させていいか?と聞こうとしていた」という。その時井上選手も同じことを考えていたという。チャンピオンとの壮絶な打ち合いが始まる。一歩も下がらない井上選手。そして、打ち合いを制したのは井上選手だった。井上選手は「あんなに嬉しかったことは今までの人生でなかった。あんな顔したのは初めてだった」と話す。

翌日、早くも次の戦いに向けて動き出した親子の姿があった。井上選手は「自分のためだけだったらあきらめていることもあったかもしれない。支えてくれてる人達の期待とか大きい」と話す。

キーワード
アドリアン・エルナンデス
インフルエンザ

エンディング (その他)
02:38~

エンディング映像。

スポット

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