プロフェッショナル 仕事の流儀 大相撲 裏方スペシャル

『プロフェッショナル 仕事の流儀』(-しごとのりゅうぎ)は、2006年1月10日に放送が開始されたNHK総合テレビジョンの情報・ドキュメンタリー番組である。

出典:goo Wikipedia

放送日 2017年11月6日(月) 22:25~23:15
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
22:25~

主題歌 kokua「Progress」

白鵬が心を通い合わせる男は特等床山の床蜂である。大相撲にはもう1つの真剣勝負があった。呼出の声は病で肺の一部を失った今でも力士を盛り立てている。行司に人生を捧げた男は2年前、痛恨の判定ミスを犯した。さらに大相撲史上99年ぶりの緊急事態、3横綱・2大関の休場で9月場は大波乱となった。

キーワード
kokua
Progress
特等床山
9月場

大相撲 裏方スペシャル 立行司・四十代 式守伊之助/立呼出し・拓郎/特等床山・床蜂 (バラエティ/情報)
22:28~

9月場所目前、宮城野部屋に番付表が届いた。力士は場所前に初めて番付を知らされる。大相撲力士は650人で十両以上は1割である。52人の床山の頂点に立つ床蜂、ほぼ毎日稽古が終わるとまげを結い直す。床蜂は13歳で床山の見習いとして力士と同様に部屋に入門、新弟子から50年、2人しかいない特等床山の名を背負っている。

床蜂がまげを結うとき大切にするのが癖もみである。鬢付け油を髪にもみ、髪質や癖が異なる中、床蜂は絶妙な力加減で髪の毛をまっすぐに伸ばす。櫛は手早く丁寧に、1本1本まで油を馴染ませる。

床蜂に信頼を寄せるのが白鵬である。白鵬の髪はくせが強く、左右で程度が異なる。大銀杏は左右対称の膨らみが命で、癖もみ次第で出来が変わる。気温・湿度で変わる髪の硬さなど手で感じ取りもみ加減を変えている。大銀杏をやり始め40年近いが、納得したものはほとんどなく、新弟子の気持ちでやっているという。

床蜂が13歳でこの道に入ったのは大の相撲好きだった親のすすめである。しかし元来、不器用で技術の上達が誰よりも遅かった。その中での恩人は昭和の大横綱・北の湖。中学の1つ上の先輩でいつも気にかけてくれた。北の湖は横綱になり、床蜂はその大銀杏を結った。

8月の地方巡業はひと月の間に全国13ヵ所で行われた。そんな中、一際人気を集める裏方は立呼出しの拓郎さん。呼出し一筋43年で、現在は結びの一番のみ呼び上げている。また、拓郎さんは呼出しだけではなく、進行役や懸賞旗の披露、土俵を掃く、など多岐に渡る。さらに拓郎さんは太鼓のリズムについて朝と夕方では違うといい、夕方の太鼓は「跳ね太鼓」と呼ばれ「一日の取組が終わって場外に散っていく情景をテンテンバラバラという音によってみんなが家路に着くという状況を表したもの」と説明した。土俵は場所ごとに手作業で作っており、8トンもの土を呼出し総出で叩き形作っていくという。

九月場所初日。拓郎さんは国技館の中にある相撲教習所にて声出しの練習を行っている。拓郎さんは4年前に胸の病気を患い、肺の3分の1を摘出した。現在も肺活量は戻らず、息も昔のようには続かない。「余計なことを考えないで一番一番集中してやること」と話す拓郎さんはこれからも声が出る限り舞台に上がる。

続いて紹介するのは行事・四十代式守伊之助。江戸時代から続く名を受け継いでいる。44人いる行事には8つの階級があり、番付の最高位は「立行司」。そこに並ぶのは「木村庄之助」と「式守伊之助」。現在「木村庄之助」は空位となっている。そのため、式守伊之助は結びとその前の2つの取組をさばく。凄みの象徴はどちらが勝ったのか判断がきわどい「同体」と見紛う一番。式守伊之助は「一瞬のひらめき。自分の見たとおりを信じて上げるしかない。それを一瞬でも早くお客さんに知らせるのが行事の仕事」と話した。

式守伊之助が行司の道を歩み始めたのは15歳のころ。力士に憧れ上京したが身長が足らずやむなく選んだ道だった。先輩行司の付け人や部屋の雑用、満足に眠れなかった。伊之助さんは立行司・40代・式守伊之助への昇格が決まり刀を譲り受けた。2年が経った2015年・九月場所、鶴竜vs妙義龍の一番で差し違えた伊之助さん。さらに11月の九州場所でも差し違えた。その4日後の隠岐の海vs白鳳の一番でも差し違えを恐れるあまり、冷静さを失い差し違えた。辞める決意をした伊之助さんは当時の北の湖理事長に処分を委ね、言い渡されたのは3日間の出場停止。妻・妙美さんは「6時半くらいに家に電話がかかってきて”辞めていいか”って言われて、笑い話ですむような雰囲気の声じゃなかった」「行司しか知らない人だから死んじゃうんじゃないかなって不安があった」と当時を振り返った。3日間の出場停止を終え行司に復帰した時の映像を紹介。伊之助さんは「いろんなことを考えないで無心。無で上がる、それだけですね」と話した。

9月場所・3日目。3横綱に加え1大関が休場となり混迷の様相。結びの一番、日馬富士vs琴奨菊の一番は寄り切りで琴奨菊が勝利。しかし立合いで仕切り直しを訴えた日馬富士。しかし伊之助さんはこの立合いは成立したと冷静にさばいた。伊之助さんは「躊躇すると取り組み自体がグダグダになりますから行司としては自分が見たまま引いただけ」と振り返った。千秋楽の優勝決定戦を家で妻の妙美さんが見守る。9月場所、全31番。40代・式守伊之助はさばききった。

プロフェッショナルとは。床蜂は「大銀杏にしてもお客さんに喜んでもらえるようなプロとしての誇りを全うしたい」。拓郎は「とにかく平常心で与えられた仕事に感謝してやり遂げるってこと」。40代・式守伊之助は「大歓声の中でも大熱戦の中でも、誰よりも早く勝ち力士を見極めて軍配を上げる、それに尽きる」とそれぞれの思いを語った。

9月場所を迎える式守伊之助は「何年やっても土俵へ上がるまでは緊張しますね」と話す。出番のおよそ30分前に行司の装束に身を包み短刀を差した。伊之助さんは「行司の場合はとにかく他の会社の審判の人と違って、土俵に上がれば裁いているようで我々も裁かれているわけですから、力士の負けと一緒で見間違えっていうのは行司の負けでしょうね」と話した。

キーワード
9月場所
隅田(東京)
宮城野部屋
大銀杏
北の湖
九月場所
鶴竜
妙義龍
九州場所
隠岐の海
白鵬
北の湖理事長
日馬富士
琴奨菊

エンディング (その他)
23:14~

「プロフェッショナル仕事の流儀」の次回予告。

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