NHKスペシャル 「天安門事件 運命を決めた50日」

『NHKスペシャル』(エヌエイチケイスペシャル)は、NHKのドキュメンタリー番組。略称は「Nスペ」。単発のドキュメンタリーを制作・放送していたNHK特集に代わり、1989年4月2日放送開始。原則、毎週日曜日の21:00 - 21:50に放送するが時間枠を拡大したり他の曜日・時間に放送することもある。再放送は、火曜・水曜深夜。多くはハイビジョン放送である。本項では前身である『NHK特集』(エヌエイチケイとくしゅう)についても記述する。

出典:goo Wikipedia

放送日 2019年6月12日(水) 0:35~ 1:25
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
00:35~

取材班が元共産党最高幹部の自宅を訪うと、天安門事件で失脚した趙紫陽元総書記の遺影が壁に掲げられていた。今も納骨の許可が降りないため、自宅に置いておくほかないという。同氏は晩年、「国家の近代化を望むなら、政治体制として民主主義を採用すべき」と語っていたとされる。天安門事件は1989年6月4日に起き、中国政府は319人が死亡したとしているが、被害の全貌、事件に至る詳細な経緯は明らかにされていない。当番組では埋もれてきた資料を発掘するなどし、事件に至る知られざる50日に迫る。

キーワード
トウ小平
趙紫陽元総書記
習近平国家主席
中国共産党
天安門事件

天安門事件 運命を決めた50日 (バラエティ/情報)
00:39~

先月、高齢女性が公安当局の目を気にしながら取材に応じてくれた。81歳の張先玲さんは事件で当時19歳の子息と死別。他の遺族とともに目撃者を探し出すことができたが、被害の全体像は杳として分からないという。取材班は事件の内幕を知る人物と接触。事件をきっかけに8年間投獄され、今も厳しい監視を受ける鮑彤氏は「党内の権力闘争の残酷性、残忍性があらわれた事件」と振り返る。また、デモの鎮圧は保守派による主導を思われたが、指導部内で路線対立が深刻化していた実情があった。

1989年4月15日、改革派で国民からの人気が高かった胡耀邦元総書記が急死した。天安門広場では追悼集会が開かれていたが、言論の自由、民主化を求めるデモに発展。浦志強氏は経済の改革路線が政治改革に繋がると期待していたという。胡耀邦の後任となった趙紫陽は学生からの期待に応えようとし、元秘書の鮑彤氏曰く、民主主義を根付かせようとしていた。その後、デモが動乱だとする社説が報じられると、市民たちは激高。李鵬が綴っていた記録によると、トウ小平はデモを動乱と表現し、厳しい姿勢を示していた。

大学教授の呉国光氏によると、趙紫陽は多党制の導入を容認する考えを持っていたが、トウ小平は共産党の一党支配にこだわっていた。その後、天安門広場では学生たちの行動がエスカレートし、ハンガーストライキという手段に訴えるものもいた。5月17日、天安門広場は100万人の群衆で埋め尽くされるまでになっていたなか、同日午後4時に党の最高幹部7人が招集。トウ小平がデモを終息させるために軍を投入する決断を下し、趙紫陽の失脚が決まった。

5月19日、趙紫陽が天安門広場に姿を見せ、学生たちに向けて早期に立ち去るよう促した。5月20日、建国以来初めてとなる戒厳令が敷かれた。当時、北京で情報収集にあたっていたイギリスは戒厳令後の人民解放軍の動きを掴んでいて、元大使館員のジェームズ・ホア氏は中国全土から部隊が天安門広場に動員されていたと証言する。昨年にアメリカに亡命した人民解放軍元兵士の劉建国氏は「部隊を監視する人員が送り込まれ、行動で示すほかなかった」と明かした。

天安門事件の前日、実弾を装備した部隊が天安門広場の包囲網を狭めていた。その後、群衆とも見合いになった兵士が威嚇射撃を行うも、市民たちが襲いかかり、兵士は市民に発砲。現場に居合わせた市民の中には銃撃を受けて血まみれとなった女性らを撮影していた。目撃者で今も存命の男性は「死を覚悟した」、銃撃で左足を失った男性は戦車に轢き殺される人を目にしたという。6月4日の午前4時半、軍が広場に突入し、デモは鎮圧された。

ジェームズ・ホア氏は天安門広場の周囲に駆けつけた時には血痕しか残っていなかったという。機密報告書に記されている犠牲者の数は変遷しているが、中国当局が発表した300人程度の犠牲者は虚偽だとしている。制圧部隊に所属していた李暁明氏は慚愧の念に耐えないという。そして、共産党内部からリークされた文書には「200人の死が中国に20年の安定をもたらすだろう」とトウ小平が語ったとされる言葉が記されていた。

趙紫陽の元秘書だった鮑彤氏は「天安門広場を境に民衆は権力に服従するしかなくなった」と話す。その後、中国は経済の改革開放を推進し、天安門事件に批判的な姿勢を示した諸外国は中国の潜在的な経済力に期待していたのが本音だった。元中国大使のウィンストン・ロード氏もその1人で、「経済の繁栄により中産階級が政治的自由を求め、民主化が進むと考えていた」と語った。そして、中国は第2の経済大国にまで上り詰めたが、若者たちが希求した言論の自由、政治の民主化は実現していない。デモを率いた学生リーダーは釈放後も当局の監視を受けている。王治新氏曰く、今となっては事件は夢のようなものだという。浦志強氏は弁護士資格を5年前に剥奪されたが、政権を批判して拘束された人々の支援に取り組む。「暗黒時代にも光はあり、それをともし続ける人間でありたい」という。

キーワード
天安門広場
天安門事件
北京(中国)
トウ小平
趙紫陽
李鵬
胡耀邦
金日成
人民日報
イギリス国立公文書館
人民解放軍
中国共産党
ブッシュ元大統領
首脳会議

エンディング (その他)
01:23~

エンディング映像。

番組宣伝 (その他)
01:24~

NHKスペシャルの番組宣伝。

ダークサイドミステリーの番組宣伝。

BS1スペシャル「北朝鮮への“帰国事業“」の番組宣伝。

スポット

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