NHKスペシャル 平成史(8)情報革命 ふたりの軌跡〜ネットは何を変えたか

『NHKスペシャル』(エヌエイチケイスペシャル)は、NHKのドキュメンタリー番組。略称は「Nスペ」。単発のドキュメンタリーを制作・放送していたNHK特集に代わり、1989年4月2日放送開始。原則、毎週日曜日の21:00 - 21:50に放送するが時間枠を拡大したり他の曜日・時間に放送することもある。再放送は、火曜・水曜深夜。多くはハイビジョン放送である。本項では前身である『NHK特集』(エヌエイチケイとくしゅう)についても記述する。

出典:goo Wikipedia

放送日 2019年5月1日(水) 0:40~ 1:30
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
00:40~

平成を振り返ると、誰もが自由に情報を発信できるようになった時代だった。95年に発売された「ウィンドウズ95」によってインターネットは私達の暮らしに浸透し、平成の半ばを過ぎた頃には人々はスマートフォンを手に1日24時間情報を送受信するようになった。日本のインターネット文化において、圧倒的な影響力を持った2人の先駆者がいたが、既にこの世にいない。1人目はヤフージャパン元社長、井上雅博氏。1つのウィンドウに生活に必要なあらゆる情報を集積させた。2人目はブロックチェーンにつながる画期的なネットワークを開発した金子勇氏。巨大な中央サーバーに管理されることなく個人と個人が自由に情報をやり取りできる夢のネットワークを追い求めた。

テーマ音楽:千住明、演奏:東京フィルハーモニー交響楽団。

キーワード
マイクロソフト
Windows95
ソフトバンクグループ
ヤフージャパン
ブロックチェーン
井上雅博氏
金子勇
千住明
東京フィルハーモニー交響楽団

情報革命 ふたりの軌跡 ~インターネットは何を変えたか~ (バラエティ/情報)
00:45~

NHK放送センターではネットニュースが何を報じているのか、SNSで関心度の高いトピックは何かを注視している。殊にヤフーは日本一のシェアを誇り、ひと月の利用者は6700万人にのぼる。1つのウィンドウに100を超えるサービスを展開。同社の社長を16年に渡って務めた井上雅博氏について、盟友の孫正義氏は「とにかく横着だった。絶対にエリートではない、不良なんです。」と回想した。常識に縛られない同氏だったからこそ、孫氏はインターネット革命の一助になったと考える。

94年に検索サービスのヤフーを開発したプログラマーのジェリー・ヤン氏が取材に応じた。日本の名だたる企業から数十億円規模の提携を持ちかけられていたが、交渉に成功したのは井上雅博氏だけだった。広告収入で情報を無料提供するという発想を即座に理解してみせたという。井上氏にとってインターネットの核心的価値はユーザーがいつでも自由に情報を利用できるようにすることだった。検索データーベースの作成を任されていた湯川カナ氏はウェブサイトをチェックし、手作業でヤフーのデーターベースに登録していた。その頃、大滝詠一のウェブサイトをヤフーに登録した時、大滝は「登録から削除して欲しい」と要望。湯川氏は井上氏に助言を求めたところ、「ネットは情報があらゆる人に平等で公平に開かれた場」などと答えたという。その後、報道機関が独占していた情報をユーザーに無料で提供しようと試みた。

報道機関で最も早く、ヤフーへの記事の提供を始めたのが毎日新聞。当時から、若者の新聞離れが進んでいたことから、一種の実験のようなものだったという。また、報道機関を敵視するベンチャー経営者がいるなかで、井上氏は「ヤフーは伝送路を担う会社で、コンテンツを作る会社ではない」という方針を掲げていた。その後、ヤフーは2003年に東京証券取引所第一部に上場し、4年後には月刊のページビューが世界一を記録した。だが、誰もが公平にという理想は危険をはらみ、誹謗中傷、民族的差別に繋がる匿名の意見が横溢した。今ではフェイクニュースの温床にもつながっている。

通信技術の発達で個人が情報にアクセスすることのみならず、情報を発信することを可能にし、視聴者が提供した映像はニュース番組でも使用されている。一方で、デマも広がるといった負の側面もあり、ファイル共有ソフト「Winny」を通じた情報流出が問題にもなった。

ファイル共有ソフト「Winny」は個人と個人が情報をやり取りし、その情報さえも個人で管理するというもので、開発したのは金子勇氏。それを打って変わって現在のインターネットは巨大IT企業などの中央サーバーが膨大な情報を管理していて、サーバーを経由しないとユーザーは情報をやり取りできない。アップルやアマゾンがサービスの配信を停止すれば、利用できなくなってしまう。2002年、金子氏は「Winny」の試作版を2ちゃんねるに投稿した。利用者は急上昇するも、高い匿名性を悪用したユーザーたちが著作権を侵害した映画や音楽などのコピーを拡散。2年後、金子氏は著作権侵害行為幇助の疑いで逮捕された。だが、悪質なユーザーと同様の罪に問われるのはおかしいという動きが広まり、1800人以上から1600万円の支援金が集まった。その後、7年の月日をかけて最高裁で無罪を勝ち取ったが、金子氏は心筋梗塞で死去した。

巨大匿名掲示板「2ちゃんねる」の制作者であるひろゆき氏はフランス・パリに生活の拠点を移している。同氏はWinnyとブロックチェーン技術の類似点を語り、「Winnyを活かせるほど、日本社会は成熟していなかったのではないか。世界中のネットワークで使われていた可能性があっただけに、おいしいポジションを喪ってしまった」と話す。

若い世代を中心に新聞やニュース離れが加速。記者たちは自信たちの情報の真偽が問われていることを感じていた。一方で、インターネット上では見たい情報のみを見る機能が備わっていて、フィルターバブルが懸念されている。この状況を打破しようと、新聞、テレビ、インターネットといった媒体の垣根を超えた動きが始まっている。情報の共有化が進む一方で、情報の信頼性や透明化を確保することを考えなければならない。個人が情報を発信する世の中でメディアの意義が問われている。

インターネットの理想実現のため、双方向の情報を目指していた井上雅博だったが、ユーザーが増え、24時間情報の送受信が行われる中で、50歳を過ぎて限界を感じていた。そして2012年に井上はインターネットの世界から身を引く。井上が退陣してから7年。Yahoo!JAPANでは井上が掲げた理想を求めて現在も進化を続けている。ニュースの編集部では150億PV/月のユーザーに対し、25人体制で毎日5000本のニュースを更新。また災害時の情報発信シミュレーションも進めており、メディアとして正しい情報を精査。井上の理想をどう実現していくのかが問われている。

既存のメディアだけではなく、個人もメディア化した平成。そんな中で企業と個人の垣根を超えメディア化した山本和奈さんを取材。山本さんはある週刊誌の記事へ実名で問題提起し、批判するだけでなく、対話を求めた。そしてその対話を雑誌でも取り上げることを求めた。山本さんはSNSで炎上することはよくあることで、そこで終わってしまうのではなく、それを形にしていくことが重要だと思ったと話す。またインターネットでいち早くニュースの発信に協力してきた毎日新聞の小川さんは情報をどのように発信していくのかについて、これまでのマスメディアの悪いところは取材のプロセスを隠してきた所で、できるだけ開示し、信頼度をユーザーに感じてもらえるスタイルに変わっていくべきだと話した。

2017年に井上は事故でなくなる。社長退任前に井上が最後に承認したプロジェクトは、ヤフーニュース個人。ジャーナリストたちが直接記事を書くサービスだった。また、誰もが自由につながることができる夢のインターネットを夢見ながら、道半ばで亡くなった金子の評価が、現在見直されている。山本和奈は政府の意見討論会に呼ばれたが、参加している議員が寝ていることに自身の意見を加えて情報を発信。新元号が発表された日、街中では人々が情報を発信した。多くの真実が情報空間にあふれる用意なった今、インターネット上にはどんな答えがあるのか。

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電気グルーヴ
GAFA
2ちゃんねる
アマゾン
アップル
パリ(フランス)
ブロックチェーン
銀座(東京)
フィルターバブル
千代田区(東京)
Yahoo!JAPAN

エンディング (その他)
01:28~

エンディング映像。

NHKオンデマンドのテロップ表示。

「NHKスペシャル」の次回予告。

キーワード
NHKオンデマンド

番組宣伝 (その他)
01:29~

「いだてん 東京オリムピック噺」の番組宣伝。

「ダークサイドミステリー」の番組宣伝。

グレートトラバース3の番組宣伝。

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