時論公論 「トランプ大統領は“ニクソン外交”を目指すか」高橋祐介解説委員

放送日 2018年4月30日(月) 23:40~23:50
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
23:40~

オープニング映像。

トランプ大統領は“ニクソン外交”を目指すか (ニュース)
23:40~

トランプ大統領は30年前に政界を退いたリチャード・ニクソンからサイン入りの色紙をもらい今も大切にしている。巧な外交手腕を持っていたニクソンのように歴史的業績を残したい。そうした独特の思い入れがある。ニクソン外交の戦略戦で、1972年の米中接近では当時のアメリカは北京の共産党政権ではなく、台湾の国民党政権と国交を結んでいた。東西冷戦の最中、ソビエトと対立をしていたニクソンは軍事衝突から全面戦争の危険が兆しになってきたことに目をつけ北京と急接近を図った。アメリカの当時の公文書にはニクソンにはベトナム戦争からの名誉ある撤退という公約実現のため、北京から協力を取り付ける狙いがあった。当時の日本は急先鋒とならしたニクソンが北京と手を結ぶとは兆候すら掴めなかった。

今月1日のイースターの週末に当時CIA長官だったポンペイオ国務長官はかつてのキッシンジャー極秘訪問をなぞるかのように限られた随行委員とともに韓国の空軍基地から密かに平壌に入り、キム委員長と一時間以上面会したことがわかった。北朝鮮には非核化に応じる意思がどれだけあるのかを見極めるためであり、ポンペイオ長官がアメリカに帰国してから日本は内報を受けた。先の日米首脳会談はアメリカは日本の拉致問題を定義すること。北朝鮮の完全かつ検証可能、核放棄を求めること。具体的な行動が確認されるまで経済制裁による最大限の圧力を継続することを明らかにしている。

米中接近とその影響に焦ったソビエトと緊張緩和も進んだことでニクソンは支持率を回復させて再戦を掛けた大統領選挙に圧勝。しかし対立陣営に盗聴器を仕掛けようとしたことが発覚しホワイトハウスの中枢が事件をもみ消そうとして捜査を妨害したのではとメディアが追求。ターニングポイントとなったのは政権から独立して疑惑を捜査する特別検察官の解任に踏み切ったことだった。世論の猛反発を浴びたニクソンは辞任した。トランプ大統領は今議会上下両院が共和党が多数派をしめてることからロシア疑惑での弾劾は低いとされる。秋の中間選挙で与党共和党の苦戦が予想されている。野党民主党が過半数を奪還すれば大統領の弾劾訴追は現実味を帯びてくる。北朝鮮外交で支持率をアップさせるのはもはや必然とも言える。見える成果を手にしようと急ぐトランプ大統領。そこにはこの大統領特有の突破力を期待する一方で前のめりの危うさを感じると高橋祐介解説委員が解説した。

キーワード
トランプ大統領
リチャード・ニクソン
ブレジネフ書記長
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キッシンジャー
ポンペオ長官
キム委員長

エンディング (その他)
23:49~

エンディング映像。

解説内容を掲載している解説委員室ホームページのURL。NHKオンデマンドの告知テロップ。

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解説委員室ホームページ
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