かんさい熱視線 何が問われたのか〜大飯原発差し止め判決〜

『かんさい熱視線』(かんさいねっしせん)は、2008年4月4日より近畿地方のNHK総合テレビジョンで放送されているNHK大阪放送局制作の地域情報番組である。

出典:goo Wikipedia

放送日 2014年6月2日(月) 11:05~11:30
放送局 NHK総合大阪

番組概要

オープニング (その他)
11:05~

福島第一原発事故、初めて、原発再稼働に裁判所が待ったをかけた。福井地裁が大飯原発の再稼働反対訴訟に出した判決は安全性の不安、稼働すれば人格権の侵害の恐れも指摘。関西電力は判決を不服として控訴。

登坂淳一によるオープニングトーク。大飯原発差し止め判決では、二度と福島のような事故を引き起こしてはならず、大飯原発は危険性拭えず「人格権」を侵害するおそれがあるとしている。人格権とは憲法上の権利であり、人の生命を基礎とするものであるがゆえに、これを超える価値を他に見出すことは出来ない。大飯原発はメルトスルーの恐れがあると指摘された。

キーワード
井戸謙一弁護士
福島第一原発事故
八木社長
関西電力
メルトスルー
人格権

判決は何を問いかけたのか -大飯原発差し止め訴訟- (バラエティ/情報)
11:08~

大飯原発差し止め訴訟について特集。大飯原発から10kmの小浜市で暮らす・中嶌哲演氏は40年前から原発の危険性を訴え続け、今回の訴訟の原告団代表である。原子炉を冷やす装置は、地震後破損した場合燃料を冷やす事ができなくなる可能性を指摘。関西電力は別の方法で冷やすことが可能と裁判で主張。更に、主導で冷却も可能であると説明した。しかし、判決では関電の対策は楽観的だと指摘された。福島第一原発事故でも結局冷却は出来ず、調査後も原因不明のままである。

福島第一原発事故調査委員だった田中三彦氏によると、冷却出来なかった原因を確認することは非常に難しいと語る。地震後、作業員らは水漏れから逃れるため、逃げることで精一杯であり、水の出処が不明のまま。その後も被曝の恐れがありその場所へ行けなかった。また、電源の喪失が地震か津波か原因すら未だに不明である。関電は裁判で、事故を踏まえ対策を練ったと主張したが、判決では安易に事故を踏まえてと用いるべきでないと指摘。

神里達博(大阪大学)を迎えてスタジオトーク。事故後、社会の原発の考え方が変わり判決にも反映されたと語った。また、東電が事故対応に追われる中、関電の需要性が増しているが、判決には反映されなかったと語った。市民は原発への信頼を問いているが、会社側は安全性ばかりを語り、双方がズレていると指摘した。

大飯原発差し止め訴訟について特集。裁判の争点は基準地震動。大飯原発は700ガルに設定されているが、関電は1260ガルまでは重要施設は壊れないと主張。しかし、判決では地震学の限界を指摘し、想定外を否定出来ないとした。原告代表の中嶌氏は岩手・宮城内陸地震の4022ガルに設定すべきだと主張するも、関電はそれを否定した。入倉孝次郎教授(京都大学)によると大飯原発は岩盤の上にあり、科学的に岩手・宮城の地震の規模の地震が起こることは考えにくいと語る。

中嶌氏によると、各地の原発で基準地震動を超える地震が10年間で5回、観測されていることにも不安を抱いている。中越沖地震の時、柏崎刈羽原発では基準地震動450ガルを超える1699ガルを観測。入倉氏は、柏崎刈羽原発の基準地震動は地下構造が地震に与える影響を解明される前に設定されたものだと指摘。最新の治験に基づけば安全な原発を作ることが可能だと語る。しかし、判決では、基準地震動を超える地震が起こらないというのは楽観的だと指摘。

神里達博(大阪大学)を迎えてスタジオトーク。科学は次々に新しいことが解明されていくため数値などが変化していくもの。社会的に影響が大きいものは丁寧に説明することが必要であると神里氏が語る。知識の差を埋める為に、市民が中心になり議論し、専門家のアドバイスを受けて結論を出すことが大切だと語った。神里氏は今回の判決は、歴史に残るものになったと語った。

キーワード
福島第一原発事故
関西電力
小浜市(福井)
東京電力
大阪大学
基準地震動
岩手・宮城内陸地震
中越沖地震
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