映像’18 バッシング 〜その発信源の背後に何が〜

放送日 2019年2月25日(月) 3:00~ 4:00
放送局 毎日放送

番組概要

オープニング (その他)
03:01~

オープニング映像。

映像’18 (バラエティ/情報)
03:01~

民主主義の土台が今ぐらついている。インターネットなどで個人の誹謗中傷が行われたり、特定の弁護士を辞めさせようとする懲戒請求など、バッシングの発信源の背後には一体何があるのだろうか。

大阪大学の牟田和恵教授はジェンダーに関する研究の中で慰安婦問題などにも触れバッシングを受けた。教授の研究には科学技術研究費助成事業(科研費)が使われていたこともバッシングの理由とされた。杉田水脈衆議院議員は科研費の使われ方について疑問を呈し、科研費の監査を呼びかけた。これに呼応した人々が教授へのバッシングを加速させていく。杉田議員は慰安婦の強姦は捏造ですなどと発言し教授への批判を何度も行っている。番組が杉田議員に取材を申し込んだところ「科研費に詳しくないのでインタビューは受けられない」という答えだった。

法政大学の上西充子教授は安倍晋三首相が引用した裁量労働制に関するデータの誤りを指摘。しかしそれを反政府的な姿勢と捉えられバッシングを受けることに。橋本岳議員から批判的なメッセージが届いたり名指しで批判されたりもした。上西教授が抗議の意思を表明すると、橋本議員は「噴飯ものの理屈」などと批判した文面を削除した。番組が橋本議員に取材すると、不適切という点に関しては自分も異論はない、ただし感情的になってはいけないなどと述べた。上西教授は事実や真意を伝えるべく、街頭で国会のパブリックビューイングを行うなどの活動をしている。

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バッシング
法政大学
朝日新聞
慰安婦問題
杉田水脈衆議院議員
言論テレビ
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吹田市(大阪)
働き方改革
裁量労働制
安倍晋三首相
厚生労働省
橋本岳
大阪府
千代田区(東京)
松本市(長野)

映像’18 (バラエティ/情報)
03:21~

研修者へのバッシングが広がりを見せている一方で、既存のメディアに対する攻撃も強まっている。そうしたなか、保守系と言われている月刊「Hanada」が一定の支持を集めている。花田紀凱さんは元週刊文春の編集長として名を馳せた人物で、現在の「Hanada」は安倍政権支持を表明し、政権に厳しい論陣を張るメディアには反日という表現を使って批判。朝日新聞への批判をふんだんに書いており、反日メディアの代表格として扱う姿勢が際立っている。

12月号でも杉田水脈衆議院議員の文書を巡って起きた問題で朝日新聞批判を展開。杉田議員は新潮45でLGBTについて取り上げ生産性がないと記載。この発言は性的少数者を差別するものとして各方面から厳しく批判される事となった。新潮45は杉田氏を擁護する論陣を張ったため、作家などの論壇からも批判が相次ぎ、新潮社は新潮45の休刊を決めたのだった。Hanadaは杉田氏の論文を最初に問題視した朝日新聞が新潮社と連動し、言論の自由を新潮45を潰すことで破壊したと非難。新潮社の広報担当は「そのような事実は確認していません」とコメントした。

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Hanada
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朝日新聞
杉田水脈衆議院議員
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映像’18 (バラエティ/情報)
03:29~

バッシングの対象は法律家である弁護士にも向かっており、東京弁護士会の元に懲戒処分を求める見知らぬ人々からの書面が送られてきた。佐々木弁護士を懲戒すべきとする理由は朝鮮学校への補助金を支給すべきとする日本弁護士連合会の声明に賛同し、その活動を進めることは確信的犯罪行為にあたるというものだった。国は北朝鮮の軍事行動から朝鮮学校に対し公的補助を打ち切るという方針を決め、自治体には補助金交付を自粛するよう要請していたが、日本弁護士連合会は一昨年、補助金反対する会長声明を発表した。そのことへの反発が大量の懲戒請求に繋がった。佐々木弁護士は会見を開き、懲戒請求を申し立てた人々に対し違法な妨害行為に当たるとして裁判を起こす事を明らかに。すると、今度はお詫び状が届くようになった。

懲戒処分を求める矛先は在日コリアンの弁護士たちにも広がっていた。金弁護士もその一人で、その後のお詫びの手紙には「余命三年時事日記」に影響を受け懲戒請求をした事が書かれていた。佐々木弁護士に訴訟を起こさないで欲しいと言ってきたのは20人余りだったそう。「余命三年時事日記」は6年前から始まっていた。ガンに侵された男性が死の間際に書いたとし、死後近くにいた男性が受け継ぎ執筆を続けているとしている。日本人を賞賛し、在日朝鮮人を蔑んで敵対させるような内容が目立っていた。マスコミや日弁連は在日の人々に支配されていると断定する。このブログは生きがいクラブという会社が作製しているものだった。

キーワード
日本弁護士連合会
余命三年時事日記
生きがいクラブ

映像’18 (バラエティ/情報)
03:41~

特定の人々を敵とみなし、対立させるようなブログ「余命三年日記」は朝鮮学校への補助金停止に反対を表明する弁護士たちを一斉に懲戒処分するよう呼びかけたのか。電話に応答しブログ立ち上げのきっかけについて「6年ぐらい前立ち上げた。呼びかけたということはしていない、事実を書いているだけ」などと話した。ブログは本当にあなたが書いたのか尋ねると「書いているのはコピペ。本人の体験は入っていない」と答えた。

コピペブログだと名言したがこのブログは青林堂が出版しシリーズ本になっている。「私は一切関わっていない。金儲けでやってただけでしょう」などとしている。青林堂は政治と漫画を織り交ぜて保守系の雑誌や書籍を出版している。杉田水脈の最新の対談本「民主主義の敵」には、反日学者と名指しされた牟田教授も登場している。青林堂に11月14日に取材を申し入れ2度FAXで依頼・質問したが回答は得られなかった。3度目のFAXを送ったところ、青林堂はツイッターに事実とは異なる内容で取材者を批判するツイートをした。佐々木弁護士は青林堂を相手にパワハラで解雇されたと訴える元社員の代理ににをしている。今回の懲戒請求に関連するのではないかとみている。

朝鮮学校を卒業した弁護士の金英哲さんは在日コリアンが日本社会を支配しているという言説がここまで広がり信じられているのか理解に苦しむという。補助金を打ち切られた母校は校舎の修繕費さえ事欠いて苦境に立たされている。金英哲さんは「政治的な動きと合わせ、ネットでもバッシングがあり、もっと立場が悪くなるという動きがある」などと話した。

歴史を捻じ曲げたり否定し読者を引きつけ敵とみなせば叩く言説の源について倉橋耕平さんは1990年代後半から捕手言論人のなかで歴史がリベートの対象になってきていることに一つの要因ではないかと指摘している。歴史を軽んじる動きに商業メディアが加担し続けたと分析し歴史修正に乗じる勢力が敵を攻撃する傾向に染まるのではと問題提起している。牟田教授へのインターネット内外でのバッシングは今も続いている。「積極的にネットで発言している人はごく一部で、まめに声大きくどぎつい表現を使うので目立ってしまう」などと話した。

街角で上映する新しいVTRの制作に取り組んだ。国会で答弁をはぐらかす政府側の手法を一般の人にもわかりやすく伝えようと試みるもの。上西教授が政権のはぐらかしを朝ごはんにからめて指摘すると”ご飯論法”と名付けられツイッターで拡散された。“ご飯論”は新語・流行語大賞トップ10に選ばれたが、現政権の批判に繋がる言葉を気に入らない人々により、インターネットでは攻撃がすぐさま始まった。上西さんは「叩いて黙らせることは不当だと可視化していきたい」と話した。

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バッシング
余命三年時事日記
日本弁護士連合会
ジャパニズム
杉田水脈議員
民主主義の敵
渋谷(東京)
大阪府
上西充子教授
法政大学
新語・流行語大賞表彰式
ご飯論法

エンディング (その他)
03:54~

民主主義が崩れ独裁政治が生まれようとするとき、その兆候は言葉に現れるという。攻撃のネタを探しバッシングする行為、発信の源には一部の政治家の存在も作用する。エンドロールが流れ「当番組は放送前ネット上で一部の人々から標的にされた」「先月末から6日間取材者を名指しするツイートの数は5000件を超えた」などの文章が流れた。

キーワード
バッシング
民主主義

エンディング (その他)
03:56~

次回は未来医学者(仮)

エンディング (その他)
03:58~

エンディング映像。

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