ダイドードリンコスペシャル 日本の祭り 〜奈良県・當麻寺〜 2015年6月13日放送回

放送日 2015年6月13日(土) 0:50~ 1:44
放送局 毎日放送

番組概要

オープニング (その他)
00:50~

1000年以上続く伝統行事、當麻寺の聖衆来迎練供養会式に密着した。

キーワード
聖衆来迎練供養会式

荘厳!誇り高き男たちの絆 聖衆来迎練供養会式 (バラエティ/情報)
00:51~

奈良県の中西部に位置する葛城市、ここには相撲の始祖として知られる當麻蹶速の塚のある歴史ある街。西部にそびえる二上山は古来より夕日の沈む向こうに極楽浄土があると信じられてきた。その二上山の麓に1400年という長い歴史を持つ當麻寺がある、この古刹を舞台に毎年5月14日に開催される「練供養」、人間が菩薩に扮して練り歩く伝統法要。28体ある菩薩の中でも重要な役割を担うのが観音菩薩と勢至菩薩、今年その大役を担う下村雅英さんと桝井孝浩さんを紹介。練供養を支えるのは菩薩講と呼ばれる約200人の地元住民。

練供養の行われる5月14日は當麻寺ゆかりの伝説の姫・中将姫の命日となっていると、中将姫について解説。練供養は中将姫が菩薩の来迎を受けて、極楽往生を遂げた様を再現するものだという。

當麻寺の春が訪れた4月、練供養に向けて練習が始まった。この日は菩薩に扮する桝井さんと下村さんの2人が手の動き、足の動きなどを確認し、練習する様子を伝えた。

練供養ついて解説。練供養では当麻曼荼羅の祀られる曼荼羅堂を極楽世界と見立て、来迎橋という橋が現世を表す娑婆堂へと繋げられる。観音菩薩、勢至菩薩が姿を現すまでお稚児や雅楽隊、二十五菩薩が厳かなくうかんを作り上げる。その後、観音菩薩と勢至菩薩は娑婆堂へと向かい、仏の姿となった中将姫を迎え極楽浄土へと戻る。午後4時に始まった練供養は菩薩達が曼荼羅堂へ戻るときには本堂の向こうへ夕日が沈む。田植えの前に行われる練供養は、生活の一部として組み込まれてきたものだという。

菩薩講員と菩薩に扮する2人の練習の様子を紹介。一見するとゆるやかな動きだが、練供養の当日は後光を表す光背など重い装飾具に身を包む。その上、スクワットのような中腰の姿勢で約110mの傾斜のある橋を1時間掛け往復するのは相当な体力が必要となる。それ故に、観音菩薩・勢至菩薩の定年は60歳となっている。観音菩薩の下村さんは拝まれることで自分が仏になったような気分になるので頑張ることができると語る。一方、桝井さんは菩薩面が怖いという問題を抱えていた。

恐怖を感じるという桝井さんを間近で見ていた妻のかおりさんは「思い出すと今でも涙が出るくらい覚えている」と語った。京都から嫁いできたかおりさんは、それほどまでして菩薩になる理由がわからなかったという。桝井さんは毎晩通い、住職に協力してもらい菩薩面を出してもらい慣れるようにしたと話した。

キーワード
葛城市(奈良県)
二上山
練供養
中将姫
当麻曼荼羅

荘厳!誇り高き男たちの絆 聖衆来迎練供養会式 (バラエティ/情報)
01:08~

下村さんと桝井さんの練習の様子を紹介、定年を迎えた先輩が厳しい目を注ぐなか、練習は続いた。観音菩薩と勢至菩薩の大役を担う誇りとともに、先輩から後輩へと口伝えで受け継がれてきた。下村さんも現在56歳、定年までに持てる知識を桝井へと伝えようとしていた。

練供養を支える人達は今、平日・休日に関わらず5月14日に開催されるので菩薩役のなり手に困る事態に直面していた。その状況に下村さんも頭を悩ませていた。この日は練供養を若い世代に伝えるため、住職と共に地元の小学校を訪れた。下村さんは小学校へ訪問は子どものためにもなり、興味を持って菩薩講に入ってくれる子も出てくるかもしれないので良かったと話した。また子ども達を招いての公開練習も行なっている。

4月下旬、當麻寺は別名「牡丹寺」とも呼ばれ、訪れる参拝者はその美しさに目を奪われる。練供養の本番まで1ヵ月を切った4月29日、毎年この日は菩薩講の前で練習の成果を披露する「練り初め」の日となっている。2人の練り初めの様子を紹介。練り初めが終わり、桝井さんからは本番への手応えを感じ笑顔がこぼれた。

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練供養

荘厳!誇り高き男たちの絆 聖衆来迎練供養会式 (バラエティ/情報)
01:17~

練り初めを終え、5月に入ると裏方達も28体の菩薩の着付けを覚えなくてはならず練習も本格化する。鮮やかに彩られた菩薩の衣装は全て手作り、手掛けたのは當麻に住む菩薩講の女性たちだった。衣装は寄付された帯を手作業で衣装に作り変え、現在使われている衣装の裏地には帯の提供者と衣装を仕立てた人の名前が記されている。本番3日前の5月11日、當麻寺の境内では来迎橋の設置作業が行われていた。本番を間近に控え桝井さん家では妻・かおりさんが得意料理を振舞っていた。食事後、桝井さんは1人で練習へと向かった。桝井さんは不安を紛らわすため、心を空っぽにして練習に打ち込んだ。

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練供養

荘厳!誇り高き男たちの絆 聖衆来迎練供養会式 (バラエティ/情報)
01:22~

2015年5月14日、1011回目の練供養の日は雲ひとつない快晴となった。来迎橋を前に桝井さんは緊張が隠せない様子だった。午前6時半、5月中旬とは思えない暑さの中で練習が開始、実際に来迎橋を使っての練習は最初にして最後となる。最後の練習の様子を紹介、足の爪先まで神経を張り巡らせ体で敷居などの段差を体に覚えこませていく。朝の練習が終わると街に練供養本番のムードが漂い始めた。しかし、雲行きが急変し雨が降り始めてしまった。天の場合は曼荼羅堂の回廊を一周することになる。2人に雨の経験はなく、雨の場合を想定し練習を始めた。本番を直前に控え、菩薩達の着付けが始まった。住職の協議の結果、15年ぶりに回廊を行くことが決定した。

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練供養

荘厳!誇り高き男たちの絆 聖衆来迎練供養会式 (バラエティ/情報)
01:31~

聖衆来迎練供養会式で、雨天のため、本堂回廊を一周回るとアナウンスが流れる。そんな異例の状況に駆けつけた家族も不安が隠せない。しかし1000年以上続けられた伝統奉納であり、前を向いて進むしかない。當麻寺 護念院の葛本雅崇住職は、「コレも我々の経験に必要なので、この形でしっかりと詰めていくというところを見せましょう」と話した。本番直前、雨の中曼荼羅堂の周りは人でうめつくされていた。桝井孝浩さんは、「菩薩さんの姿を思い浮かべてもらうように精一杯練らんと」と話した。 そして聖衆来迎練供養会式が始まる。裏では直前まで動きの最終確認が行われている。曼荼羅堂の中は既に25菩薩が並び、その時を待っている。娑婆世界についた観音菩薩と勢至菩薩は、仏の姿となった中将姫をすくい取り、極楽浄土へと導く。

聖衆来迎練供養会式が終了した。お勤めを終えた菩薩面は来年のその時までしばしの休息。菩薩たちの衣装はしばらく干され、ほころびなどがあれば補修される。観音菩薩になった下村さんは仕事で忙しい日々を送っている。勢至菩薩になった増井さんも、普段の生活に戻ったと話す。今年は特に初めての勢至菩薩だったので無事に終わって、ホッとしているところだと明かした。

東日本国際大学 学長の吉村作治は、この番組を見てふるさとの祭りの素晴らしさを実感していただけたと思う、と述べた。イベント型の祭りも入れると、年間約60万件もの祭りが行われていると言う。日本の祭りと、ユネスコの世界無形文化遺産に登録してもっと祭りを盛んにし、日本復活の原動力にしようと提案した。

キーワード
聖衆来迎練供養会式
世界無形文化遺産
ユネスコ

エンディング (その他)
01:41~

エンディング映像。

  1. 6月13日 放送