西日本8局特番 鳥越俊太郎のがん医療最前線〜「生きる」を支える人々〜 2012年5月4日放送回

放送日 2012年5月4日(金) 9:55~10:50
放送局 毎日放送

番組概要

オープニング (その他)
09:56~

オープニング映像。

西日本各地でがん医療に関わる人々を紹介する。鳥越俊太郎は自身もがんにかかり、闘病生活を家族や医療のメンバー、仲間が支えてくれたと話した。

キーワード
がん

西日本8局特番 鳥越俊太郎のがん医療最前線~「生きる」を支える人々~ (バラエティ/情報)
09:58~

このあとは 患者が「その人らしく」あるために

腫瘍内科でがん医療に取り組む医師を取材。田中医師は、西日本で初めて腫瘍内科が誕生した近畿大学医学部附属病院で10年間ずっとがん患者を見続けてきた。腫瘍内科は抗がん剤治療のプロで、がんだけを専門に診る診療科としてニーズが高まっている。中川教授によると、がん治療は外科の役目だったが、現在は臓器横断的な薬物療法を専門にする内科が必要となったという。近畿大学では若手医師を中心にガン治療に取り組んでいる。

田中医師の診察を受けている吉井さんは、自宅から通いながら抗癌剤治療を行なっている。日常生活は普通に過ごし、外来で通院して治療できるのは負担が少ないと話す。本来大学病院は治療を専門に行うが、腫瘍内科は外来で通院していた患者の容態が悪化して搬送され最期を迎える場合もあるという。がん医療の現場では、患者の死も受け入れなければならない。田中医師は初めての死亡宣告では声が出なかったと話し、医師として家族へのケアもしなければいけないと話した。

今では腫瘍内科は30ヶ所の大学病院にある。谷崎潤子医師は、がん治療で延びた余命で残りの人生をアレンジしてほしいと思い腫瘍内科医となったという。ある日、谷崎医師に患者の呼吸状態が悪くなったと連絡が入った。その患者は谷崎医師が初めて最初の診断から診てきた男性だった。夜は当直の田中医師が谷崎医師から引き継いで患者を診る。午前3時、男性患者が危篤になり谷崎医師もかけつけ、男性の死を看取った。特に思い入れのあった患者の死に、谷崎医師は気持ちの整理がつかない様子だった。

田中医師は当直明けで外来勤務へ。1年前から毎週診察に来ている吉井さんが通院し、抗がん剤の副作用で食欲が落ち体重が減ったことを気にしていた。田中医師は無理して食べようとしなくていいとアドバイスした。患者の思いを聞き、最善の方法で患者に寄り添う腫瘍内科医は、これからのがん医療を支える大きな存在だ。

日本にはまだ腫瘍内科医が少ないということについて話し、腫瘍内科医の必要性について話した。

愛媛県松山市の四国がんセンターには、手術を受けた患者の家族構成や病歴のデータが厳重管理されている。認定遺伝カウンセラーの増田さんは遺伝と深く関わるがんについて管理する専任スタッフだ。遺伝子にはまれに病気の原因となる変異があり、家族性腫瘍と呼ばれている。今のところ乳がんの5~10%や大腸がんの5%が遺伝が原因と考えられている。家族性腫瘍ががん全体の数%でも、当てはまる親族は多くいるため、重要視されているのだ。

四国がんセンターでは、乳がんと大腸がんの入院患者全員に遺伝カウンセラーが聞き取りに当たる。ガンが見つかった時期や同じガンになった家族がいないかなど細かく調べる。家族性腫瘍が疑われた場合は遺伝子検査を進めているという。検査方法は血液検査のみだが、保険が適用されないため約20万円かかる。ある日乳がん2回と腹膜がんを患った女性が通院。増田さんらは家族性腫瘍の疑いを持っている。家族性腫瘍の場合は孫も乳がんとなる可能性があると説明した。増田さんは、遺伝子検査が意思決定の重要なキーになる と考えている。

大半のがんは原因不明なため、家族性腫瘍の可能性が指摘されることは早期治療のきっかけとなると話した。

キーワード
がん
四国がんセンター
松山市(愛媛)

西日本8局特番 鳥越俊太郎のがん医療最前線~「生きる」を支える人々~ (バラエティ/情報)
10:20~

このあとは 娘が胃がんに…母の決意

岡山大学大学院の緩和医療学講座は、患者の心と体の苦痛を取り除く緩和医療の普及を目的に開設された。緩和医療はがん診断と同時に受けるべきとされており、様々な専門家がケアにあたる。藤原さんは治らないガンと告げられてから、松岡医師の外来を受診して治療している。「治らないけど、これから先ももう少し頑張りたい」と話した。患者の苦痛を取り除きその人らしく生きることを目指す緩和医療は、国のがん対策推進計画でも必要性が指摘されている。

大分市の山岡医師は、がん患者の自宅を往診する在宅ホスピスを行なっている。ある女性患者は高校生の息子と2人暮らしで、限られた時間を一緒に過ごしたいと自宅に戻ってきた。山岡医師はこういった患者の意思を尊重したいと考えている。山岡医師は県立病院の外科部長を経てホスピス病院に勤務していたが、”家に帰りたい”患者のためやまおか在宅クリニックを開業した。危篤や容体急変に24時間対応している。

キーワード
岡山大学大学院
がん

西日本8局特番 鳥越俊太郎のがん医療最前線~「生きる」を支える人々~ (バラエティ/情報)
10:28~

このあとは がん検診を知ってもらうために

大腸がんを患った佐藤均さんは日本のがん医療を大きく変えたと言われている。佐藤さんは地元の抗がん剤治療が合わず、東京の病院に通い続けていた。そこで佐藤さんは医療の地域格差を指摘し、誰もが住む地域に関係なく最善の治療を受けられる整備をしてほしいと亡くなるまで訴え続けた。佐藤さんが亡くなった翌年にはがん対策基本法が成立し、島根県では全国に先駆けて条例が可決され、バナナを買うと6円が募金されるという募金も行われた。その募金で島根県立中央病院にはがん治療の医療機器が整った。佐藤さんの妻・愛子さんは出雲市にがんサロン「ちょっと寄って見ません家」を開設。がん医療の現場だけでなく治療に向きあう患者の意識も変わ

高知県に住む中島英子さんは22歳の時スキルス性胃がんを発症し、手術と抗癌剤治療をうけ乗り越えた。治療中、母親の安岡さんと英子さんはがんについての情報を集める場所が近くにないことに疑問を抱いたという。そこで安岡さんは、県の支援をうけ相談窓口を開設した。高知赤十字病院にも相談室が設けられているが、安岡さんの相談室に訪れる患者の方が多いという。安岡さんは土佐市内の古民家でがん患者による集会も開いている。安岡さんは、「患者同士で情報交換して自分の馬力に変えてほしい」と話した。

がん患者のつながりの重要性について話した。

キーワード
佐藤均さん
がん
出雲市(島根)
島根県立中央病院
土佐市(高知)
スキルス性胃がん

西日本8局特番 鳥越俊太郎のがん医療最前線~「生きる」を支える人々~ (バラエティ/情報)
10:39~

山口県下松市では、5つのがん検診をケンシンファイブというキャラクターを使って呼びかけている。山口市では検診スタンプラリーも行なっている。河村医師は、胃・大腸がんの早期発見に努めている。山口県の受診率が伸び悩む原因には、大合併が関係しているという。旧三隅町では周辺の町と共に長門市と合併後、受診率が下がったという。河村医師は合併により受診率が下がったのは、住民一人一人への受診推奨がなくなったことが理由だと指摘している。

広島県福山市では、日本でも数少ない液状化検体細胞診での子宮頸がん検診を行なっている。これにより検査できない細胞の割合が5分の1に減り、早期発見につながっているという。

”患者”の立場から伝えたいこと

キーワード
下松市(山口)
長門市(山口)
がん
ケンシンファイブ
福山市(広島)

西日本8局特番 鳥越俊太郎のがん医療最前線~「生きる」を支える人々~ (バラエティ/情報)
10:46~

鳥越俊太郎が患者の立場からのがん検診について呼びかけた。がんは他の病気と違い痛みを発しない。そのため自分で調べるしか助かる手はないと話した。

キーワード
がん

エンディング (その他)
10:48~

エンディングトーク。がん検診の大切さを呼びかけた。

  1. 5月4日 放送