イッピン 食卓に木のぬくもりを〜岐阜 ヒノキ製品〜

イッピン(いっぴん)は、NHK BSプレミアムのドキュメンタリー番組。

出典:goo Wikipedia

放送日 2017年1月8日(日) 4:30~ 4:59
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
04:30~

オープニング映像。

食卓に木のぬくもりを~岐阜 ヒノキ製品~ (バラエティ/情報)
04:30~

東京・御徒町、山手線の高架下にある話題のセレクトショップを内藤理沙が訪れた。店には全国から集まった長野の木曽漆器などの生活雑貨が並ぶ。内藤は、その中から目当てのものを発見。岐阜県で作られたヒノキのカトラリーケースが今日のイッピンだ。洋食器をおしゃれに収納できると人気だという。木肌はつややかでほんのりとピンク色に染まり、素材の良さがそのまま活かされいている。さらに、スタッキングもできる便利さもあり、外国人観光客にも好評だ。波模様と色使いが個性的なフードプレートなど、いま岐阜県では、新たなヒノキ製品が続々と誕生している。今回は、そんな岐阜の新しいヒノキ製品の魅力に迫る。

全国屈指のヒノキの産地として名高い岐阜県。その南西に位置する大垣市は、日本一の升作りの産地として知られる。ヒノキのカトラリーケースは、この町で作られている。内藤が升メーカーを訪れると、3代目の大橋博行社長が出迎えた。升は従来、米を計る道具として使われてきたが、今では酒を飲む器や、縁起物としても使われるようになった。五角で「合格」を祈願する升などの商品がある中、女性に人気なのは長方形のシンプルなカトラリーケースだ。内藤は、このカトラリーケースの製造が行われている工場を見せてもらった。材料は地元産の東濃ヒノキ。乾燥させるために煙でいぶしていて、そのために表面が黒くなっているという。板の厚さと幅を揃えるために削りをかけると、ヒノキ本来の色が現れる。岐阜県産の東濃ヒノキの木肌は淡いピンク色が特徴だ。東濃ヒノキが育つのは、花こう岩の多い岩山。他の土地のヒノキと比べ、何倍もの歳月をかけて成長するため木の中の油分が凝縮し、淡いピンク色になるという。カトラリーケースは升を長方形に変えただけでなく、使いやすさを重視して厚さを11mmから7mmに薄くするなどして軽量化を図っている。

若手升職人の河野順哉さんに、板と板とをつなぐ「ほぞ作り」の工程を見せてもらった。機械の奥にあるカギ状の歯に正確にあたるよう板を重ねてセットし、回転する歯に通すと、溝が均等に削られ、「ほぞ」が完成する。次に板を組むが、ここから升と違う方法が用いられる。升の場合、板をセットするだけで機械が自動的に組み上げ、板と板との隙間をなくすプレス作業も機械で素早く行う。一方、カトラリーケースの場合は全行程を機械には任せられない。接着剤を塗って板を組むところから職人の手に頼る。プレスする機械も、手製の改良を加えた。34個の升を用いた治具は、板の大きさと薄さを考慮して作られた。機械の左右についた操作レバーを駆使して板をプレスしていく。内藤もプレスに挑戦したが、なぜか隙間が空いてしまった。ポイントは直角に押し込む最初のタイミングで、左右のレバーを同時に押して板に当てることだという。そして、河野さんは角度が決まった後は少しずつプレスしていた。板が薄く一気にプレスすると歪んでしまうおそれがあるからだ。

スタッキングができるようにする工程を見る。まず、底板をつけて余ったところを切り取る。続いて、回転するノコに底板を押し当てて底板の溝入れを行う。寸法通りでないとスタッキングはできない。そして、最後の工程で使うのは「円盤かんな」。円盤に固定された3枚のかんなで表面を削っていく。仕上げの塗装はない。このかんながけで美しく仕上げるのだ。かんながけの名人、この道50年の升職人・大橋節子さんが、熟練した手の感覚で確かめながら東濃ヒノキの色とツヤを引き出す。大橋社長は「升を域で格好良くしたい。今のライフスタイルで使える新しいヒノキの形。次につなげたい、そんな思い」と語った。

室町時代からヒノキの産地として知られる東濃地区。東濃ヒノキは、山間部の寒暖差の激しい非常に厳しい環境で育つため、製材までに時間を要する。樹齢百年のヒノキを伐採すると、年輪幅は2ミリほど。強度に優れ、さらに加工性が良く、耐水性があるため、古くから神社・仏閣の建築用材として使われてきた。その代表格が伊勢神宮だ。この建物にも東濃ヒノキが用いられている。東濃ヒノキは、育つのが遅いため本数も限られる。そのため、端材と呼ばれる部分も無駄にすることはない。明治時代の升も、端材を用いて作られている。そして、現代の暮らしの中にも、部分洗いに便利な小さい洗濯板や、かんなくずで帆を作った加湿器など、新たなヒノキ製品が登場している。

内藤は、長野との県境に接する岐阜・中津川市を訪れ、柔らかな曲線と白と茶のコントラストが美しいフードプレートに盛り付けられた料理を食べた。このフードプレートを制作している木工メーカーを訪れた内藤を、開発者で2代目の内木盛良さんが出迎えた。白と茶の2色は染めたものではなく、白いヒノキと茶色いスギの素材そのものの色だのだという。

製作工程を見学させてもらう。木材を波模様に切断する使用する木材は「板目」という部分を使用する。この部分は美しい木目が出る反面反りやすいというという難点がある。内木さんは仕事の合間に貼り合わせて遊んでいて壁に立てかけて3か月経って見てみると反れ曲がっていなかったという。

キーワード
木曽漆器
長野県
岐阜県
奈良県
御徒町(東京)
ヒノキ
大垣市(岐阜)
東濃ヒノキ
伊勢神宮
中津川市(岐阜)

エンディング (その他)
04:58~

内藤は今回の旅を通して、木によって全く違うことを知れたなど話した。

エンディング映像。

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