総合診療医 ドクターG 選「息が苦しくて動けない」

放送日 2017年1月7日(土) 10:05~10:55
放送局 NHK総合

番組概要

オープニング (その他)
10:05~

温泉で息が苦しくなった男性の病名を診断する。坂下千里子は「心臓の病気かなと思いました」とコメントした。石田純一は「持病でもあるのかな」とコメントした。

ドクターG塩尻俊明が登場。塩尻は「寒い脱衣場で脱いで急に熱い(風呂に)入ると心臓や血管に負担をかける。どのように温泉が若い男子に絡むのか」と語った。総合病院国保旭中央病院に勤務する塩尻はなぜの思考で患者の病気の謎を解き明かす。

今回病名を予想する研修医を紹介。湘南厚木病院の研修医・濱田泰彰は「突然発症の息苦しさってのが気になりました」とコメント。京都府立医科大学附属病院の徳田理奈は「原因は絶対つきとめたい」とコメント。飯塚病院の林高大は「怖い疾患がないか。軟部組織の感染症とかないかってのが気になる所」とコメント。

キーワード
総合病院国保旭中央病院
湘南厚木病院
京都府立医科大学附属病院
飯塚病院

息が苦しくて動けない (バラエティ/情報)
10:09~

症例をドラマで紹介。大学1年生の原泉は午後2:30に温泉に入浴中、息苦しくなり、動けなくなった。「体温は36.2度」「息苦しくなった時せきが出た」「アトピー性皮膚炎がある」「ウィーズはない」「脚にむくみはない」「(息は)胸が詰まって吐けなかった」「皮疹なし」などの情報が紹介された。

原さんは午後2:00に温泉旅館を訪ねた。温泉旅館にかび臭さやほこりはなかったという。お湯は43~44度。「温泉には15分くらい入っていた」「入浴前は車に5時間くらい乗っていた」「車のエアコンがかびくさかった」「エビフライとハムサンドとたまごサンドとマンゴーを食べた」「車から降りた時は膝が痛かった」などの情報が紹介された。

症例ドラマをみて研修医が病名を予想。基礎データが紹介され、酸素飽和度とは体に酸素が足りてるかを表す値だと説明された。塩尻は基礎データについて「正常ですね」とコメントした。石田純一は「おそらく恋の病ですね」とコメントした。坂下千里子は「5時間車にのりっぱなしなのが関係してるのでは」と語った。濱田は「アナフィラキシー」、徳田は「肺塞栓症」、林は「肺塞栓症」と予想した。

症例ドラマをみて研修医が病名を予想。濱田は「アナフィラキシー」、徳田は「肺塞栓症」、林は「肺塞栓症」と予想した。肺塞栓症とは長時間飛行機や自動車に動かないでいることで脚の血管の中に血の塊ができて肺までとんで息苦しさを引き起こす病気。林は「脚の静脈の血栓があった場合、片側の脚のむくみが起きることがある」と語った。

症例ドラマをみて研修医が病名を予想。濱田は「アナフィラキシー」、徳田は「肺塞栓症」、林は「肺塞栓症」と予想した。アナフィラキシーはアレルギー症状が突然全身に起きる病気。赤い発疹、息苦しさ、吐き気などの症状が表れる。血圧が低下し、死に至ることもある。

アレルギーについて解説。原因物質が体の中に入ってきたことで肥満細胞がヒスタミンを放出することによって起こる。

アナフィラキシーについて。濱田が実際にみたアナフィラキシーの患者は呼吸があらく、ウィーズが聞こえた。ウィーズは気管支が収縮することで起こる音。主なアレルギーの原因食物の中に、今回の患者が食べた「卵・豚肉・小麦・エビ・マンゴー」も入っている。

治るアレルギーについて。アレルギーのもととなるタンパク質は様々な種類のアミノ酸でできた紐が複雑にからみ合ってできている。それが肥満細胞のセンサーに反応し、ヒスタミンが分泌されるのがアレルギーだが、子どもから大人になり、タンパク質を消化する能力が高まり、センサーに反応しなくなる。

症例VTRから他に予想される病名を予想。クーラーのカビから「過敏性肺炎」の可能性もあると予想された。

過敏性肺炎について。過敏性肺炎はカビなどの原因物質を繰り返し吸い込むことによって、肺の奥にある小さな袋状の部分、肺胞にアレルギー反応を引き起こす病気。

過換気症候群について。過換気症候群は過度のストレスによって、呼吸がどんどん早くなる病気。息苦しさ・手足のしびれ・めまいを引き起こす。

胸が詰まって吐けないという情報について。気管支が狭なくなり吐く時に通り道が狭くなって吐けなくなっていることが予想される。徳田は「肺塞栓症は空気が足らなくなる感じがあるので、合わない」「過換気症候群も呼吸がコントロールできない感じなので違う」と語った。塩尻は「過換気症候群の症状は一定していないので残しておきましょう」と語った。徳田は「今までに似たような事はなかったか聞くことが必要」と語った。

問診VTR。原泉さんは「新歓合宿で卓球していたとき息切れしたことがあった」「卓球前にきつねうどんを食べた」「卓球のあと、1時間くらいは苦しかった」と語った。

問診VTRから研修医が病名を予想。濱田は「アナフィラキシー」、徳田は「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」、林は「過換気症候群」と予想した。

問診VTRから研修医が病名を予想。林は「伊集院先輩との卓球」「一過性の症状」などから「過換気症候群」と予想し、濱田は「きつねうどんを食べた」「30分後に呼吸苦」から「アナフィラキシー」と予想、徳田は「どちらの日も小麦を食べていた」「食後運動をした」ことから「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」と予想した。食物依存性運動誘発アナフィラキシーの最も多い原因物質は小麦に含まれるグルテン。アレルギーの原因物質は胃や腸で分解されることによってアレルギーを起こさなくなるが、運動をすると消化されにくくなり、分解されないまま吸収され、症状が引き起こされる。温度の高い温泉に入ったことによって交感神経が刺激され、運動をしたのと同じ状態になることも考えられる。食物依存性運動誘発アナフィラキシーは平均発症年齢が21歳ぐらいとなっており、原さんに病院で実際にうどんを食べた後、運動をしてもらったところ症状が出た。これにより、食物依存性運動誘発アナフィラキシーだと診断が確定した。

ドクターGの診察により運動誘発アナフィラキシーと分かったため、その後は小麦を食べた後の運動と温泉を控えている。あの日以来一度も症状は出ていない。

ドクターGからのメッセージ。「なぜ」の思考で診断に迫ることができた症例だという。出演者の医師からは、しっかり勉強してできる様になりたいなどとコメントがあった。

キーワード
アトピー性皮膚炎
肺塞栓症
アナフィラキシー
酸素飽和度
ヒスタミン
アレルギー
アミノ酸
タンパク質
過敏性肺炎
過換気症候群
きつねうどん
食物依存性運動誘発アナフィラキシー
グルテン
運動誘発アナフィラキシー

エンディング (その他)
10:52~

総合診療医 ドクターGの次回予告。

キーワード
ジカ熱
  1. 前回の放送
  2. 1月7日 放送
  3. 次回の放送